今、住んでいる家は、1996年6月に完成したもので、一応すべての部屋にネッ トワークの配線を施してある。2002年春に B-Flet's を導入することになり、 ネットワーク環境をそれに対応することになるにあたり、これまでの環境を記 録しておくという意味で書き留めておくことにする。前からやろうとは思って いたのだが、結局6年近くも放っておくことになってしまった。生来こういう 作業には向いていない。
さて、環境を作るにあたり、とりあえずマシンルームになる予定の部屋に LAN 用のボックスを設置することにした。大きさは約 30cm x 40cm。写真をよ く見るとわかるが、扉は上下逆に取り付けてある。これは、この場所だと左開 きは使いにくかったため上下逆に付け換えたためだが、右開きのものと左開き のものがあるかどうかは不明である。実用上はまったく支障はない。
ボックス内にあるのは、上から電話線用の保安器、パッチパネル、 Ethernet ハブである。扉側についているのは ISDN 用の DSU。これ以外に、 外に専用線 (DA-128) 用の DSU が転がっている。
ボックスからは、各部屋へ24mmだったか27mmだったかのフレキ管が通して あり、ボックスの上部三箇所、下部三箇所から出ている。各部屋には愛三の CAT5 ケーブルが2本ずつ通してある。ケーブルを通して、指定したジャックを 取り付けるところまでは業者に依頼し、配線は自分で行った。ボックス内の配 置と配線内容は次の通り:
| 2階子供部屋 | 2階寝室 | 3階 |
|---|---|---|
| TEL, Ether | TEL, Ether x 2 | TEL, Ether |
| ボックス下 | ||
| Ether x 2, TEL, FAX, ISDN | ||
| 1階和室 | 1階 HUB | 1階リビング |
| Ether x 2 | Ether, ISDN, TEL1, TEL2 | TEL, Ether, ISDN |
業者と話したときには 30cm x 40cm というと、結構大きく感じたものだが、 写真を見ればわかるように、全然大きくない。なにしろ開口部は 21cm x 31cm しかない。ハブとパッチパネルを入れたらほとんどスペースは残らない。おま けに、NTT の工事担当者が「ちょうどいいのでここに保安器を置きましょう」 などと言って、余計なものを設定していってしまったために、ISDN の DSU を 置く場所はなくなって、仕方無く扉に吊すことになってしまった。尤も、保安 器が無くても DSU を置くのは辛い。その上、DA-128 の回線も来ているため、 その DSU はボックスの外に置いてある。
各部屋には LAN 用のコンセントが設置してあるが、これは CAT5 ではなく て CAT3。CAT5 のコンセントは高かったのだ。それにせいぜい10m程度の配線 なので、CAT3 でも多分 100M 通るだろう。通らなかったらそこだけ換えれば いい。パッチパネル側は AT&T 製のいわゆる110モジュールというやつで、 もちろん CAT5 対応。
ハブは PLANET 製の 16Port Ethernet Hub EH-1601。当時はまだ、 100BaseTX もスイッチも一般的ではなかったので 10M のハブ。写真では、上 部から8ポートの配線がパネルに行っているが、同様に下部からも8ポートが配 線されている。10Base5 と 10Base2 のインタフェースも付いているが、もち ろん使っていない。
ボックス内に電源も引いてあるが、AC アダプタを置く場所がなかったので、 外のコンセントに刺してボックスに戻している。ボックスのフレームが予想外 に場所を喰うものだったので、こういう結果になった。ちなみに、保安器に書 いてある「レバース」という文字は NTT の工事のおじさんが書いたものだ。 付け加えれば、この回線はリバースしていない。パッチパネルの配線の説明を おじさんがどうしても理解できずに「レバース」していることにして納得して 帰った。
ケーブルガイドは、カーテン止め。
DSU はボックス内に設置できなかったので、扉側に吊してある。扉とボッ クス内の間にケーブルが何本も通っていると取り回しに不自由なので、なるべ く邪魔にならないようにまとめてある。
ボックスの下のコンセントには、電話、FAX、ISDN、LAN (ストレート)、 LAN (クロス) が出ている。モジュラジャックはすべて松下電工製で、電話は ISDN の DSU から引いているためコンデンサー無しの WNT15629 (これだけ色 が合わなくて失敗。自分で余ってるコンデンサーを付ければよかった。)。FAX はアナログ線がそのままなので WN4623。LAN は CAT5 に対応していない WNT1781。対応したものは高かったせいもあるが、当時 CAT5 対応品は AT&T の OEM 品であり、デザインも合わなかった。距離も短いし、おそら く大丈夫だろうという見込みもある。
各部屋には、このボックスから CAT5 のケーブルが2本ずつ通してある。
リビングのアウトレットには、LAN が1ポートと、電話が2ポート、ISDN が 1ポート引いてある。ISDN はバス接続であるため、この後もう一度パッチパネ ルに戻る接続もある。和室のアウトレットには LAN が2回線引いてあるが、パ ネルは壁に合わせてダークベージュになっており、ジャック部分は普通なので ミスマッチ。最後は子供部屋で、電話 x 1 + LAN x 1。
インターネットへの接続は、主に DA-128 による専用線接続。ルータは IIJ 製の SEIL を専用線モードで使用。DSU は SEIL DSU。ルータは、最初は Cisco 3000 だったのが、2500 になり、最後に SEIL になった。Cisco 3000 が家にあると、非常にうるさい。
2001年11月に B フレッツの受け付けが始まったので申し込んだ。従来の DA-128 の専用線を置き換える予定である。128Kbps というのは、今時遅い部 類の接続だが、従来の使い方をしている限り別段問題はない。新しい技術が出 てくる度にそれを追いかけていると、年がら年中インストールしたりベンチマー クしたり問題解決のために何やかんやしていないといけないことになる。 64Kbps の専用線を DA-128 に変更したのは、調べてみると1998年5月のことで ある。その4年後に次のテクノロジーに移行するのであれば、移行のためにか けた手間を十分回収したと言えよう。速度は 128Kbps から 100Mbps とおよそ 800倍になるわけで、まあ 100Mbps 出ることは無いとしても数百倍の向上であ る。xDSL なんかとは違って、技術的にも安定していて信頼できる点も評価で きる。接続機器も、ただのメディアコンバータなので、変な複雑さが導入され る余地はない。
工事担当者による試験では、38.64Mbps 出ている。
自分で計測してみようとするが、あいにくとうちには 100M インタフェー スを持った機器がほとんどない。ハブも 10Mbps だ。ThinkPad 600X には Ethernet はついていなくて、最近はもっぱら無線LANで使用しているので、 100M の Ether カードなど持っていない。メルコの USB アダプタ LUA-KTX は 100M インタフェースではあるが、USB がボトルネックになるためか 3.66Mbps しか出ない。それよりは高速な 802.11 無線LAN経由の実験では 4.14Mbps。
後日 100Mbps のスイッチ (メルコ LSW 10/100-8NWP) を購入した。 160.5W x 30H x 100D というサイズで、10/100Mbps 全二重はもちろん、クロ スケーブルも自動認識し、電源も内蔵している。これに G4 Cube を 100Mbps でつないで計測してみると 6Mbps しか出ない。MacOS のバージョンは 9。試 しにスイッチを通さずに直結しても結果は同じ。
ブラウザを IE から Netscape に変えてみたら 14.01Mbps 出た。NTT の情 報によれば、PowerMac G4 + MacOS X (PPPoE は OS の機能を使う) + IE で 60Mbps 以上出るということなので、OS とアプリケーションの性能の影響が大 きいようだ。計測するタイミングによっては、7Mbps くらいしか出ないことも ある。NTT 網の状況のせいだろうか。それにしても、その気になれば 38Mbps 出るネットワークがちょっと混んだくらいで、14Mbps が半分になってしまう のはおかしい。
光ケーブルが外を這っているのは少し恐いので、できればボックス内に収 容したい。大人だけならいいかもしれないが、家には怪獣も同居している。前 に買って来たメルコのスイッチはコンパクトなのはいいが、奥行きが10cm以上 あるので、ボックスの壁に設置することはできない。タップ型のスイッチであ れば横の壁にスイッチを移動できるので、空いたスペースにメディアコンバー タを移動できるのではと考えた。
というわけで、アライドテレシスの FS708TP ファーストイーサネット・タップスイッチ を購入。奥行きは57mm。
メディアコンバータを移動するには、光ケーブルを一度抜いてから、指し 直さなければならない。内部のケーブルには補強が入っていないため注意が必 要だが、それほど難しい作業ではない。工事に来た人も、自分で付け変えて構 わないと言っていたが本当なのだろうか。プラグ式なので、工事の資格は必要 ないような気もするが、アナログ電話のローゼットのネジを扱うよりも遥かに 注意が必要な作業である。資格だけなら、デジタル一種は持っているのでいい ような気はするが、そもそもその資格で何ができるのかわからないような知識 しかなければ、資格など役に立つわけがない。
開けたついでに基板の写真を撮っておく。
16ポートの10Mハブをタップ型スイッチに変更して横にとりつける。屋内に は12ポート配線されているが、全部使っているわけではないので、必要なもの だけを接続。無線LANもあるので、今後はそんなに必要あるまい。パッチパネ ルの配線をやり直せばスイッチの前を横切る線は無くすことができるが、今回は面 倒なのでパス。
写真ではわからないが、パッチパネルとの間の隙間はほとんどない。今か ら考えると、FS708TP ではなくて、Accton の AS3008T-1 にした方がよかった。FS708TP は高さが38mmあるが、AS3008T-1 は27mmである。 探したが売っていなかったのだ。 PLANEX の FX-08MT は、FS708TP と高さが同じで奥行きが1cmも大きいのでより適さない。
ボックスの蓋を取り付けた状態で、以前と比較してみる。この状態ではス イッチの配線を変えることはできない。LED の表示は、覗きこめばかろうじて 見ることはできる
| 作業前: | 作業後: |
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これでだいぶ配線がすっきりした。床に置いてあるのは専用線の DSU なの で、まもなく取り外される。ACアダプタはボックス内の ISDN 用 DSU のもの だが、ちょっと工夫すれば中に収容することも可能そうだ。そうすれば、アウ トレットから出るのは、電話、FAX、100M Ethernet の3本だけになる。
10年近く働いてくれた FOCUS の 10M ハブをメルコの LSW 10/100-8NWP に 置き換えて、家庭内 LAN 環境の 100M 化終了。カテゴリー5未対応のモジュラ ジャックも問題無く使えているようだ。気づかずにスイッチ間の接続を 3m 程 の無印ケーブル (おそらく CAT3) に変えたら全然使えなくなったので、ケー ブルの方はシビアに反応する。
外部接続が800倍になったので、LAN も一気にギガビット対応とも考えたが、 今回は見送った。スイッチは PLANEX の FX-1008TE など、安いものも出てい るが、サイズはともかくとして、何よりファンがあるのがよくない。
最近の AirMac のファームは PPPoE をサポートしているらしい。100Mbps の帯域を生かすためには、それなりのルータを入れる必要があるが、とりあえ ずそれまでのつなぎとして AirMac で PPPoE してみることにした。手持ちの AirMac は初期バージョンで、10Mbps のインタフェースしか持っていない。 ファームをアップグレードして、DHCP + NAT の設定にすると、有線セグメン トからも無線セグメントからも問題なくインターネットアクセスが可能となる。 スループットは厳密には計測していないが、なんとなく数メガ (2〜3Mbps) と いったところ。同じ 10Mbps (しかも半二重) の線を2回通って出て行くのでそ んなものか。DHCP のみの設定では、DHCP のアドレス空間を指定することがで きるが、DHCP + NAT にするとできないように見えるのはなぜか。無線だけ切 ることがができないのが欠点。新しい白い AirMac にすると、LAN 用に 10/100Base と WAN 用に 10Base のネットワークインタフェースが付いている。 往復しない分少しは速くなるかも。
AirMac は無償で修理される可能性もあるのだが、無線LANが使えないと異 常に不便なので、とりあえず Corega の APRS-11 を入手。 PCMCIA のスロットがあって、モデムカードを刺せばどこでもホットスポット になる。
AirMac と同じ場所に設置したが、これまでは庭で普通に使えていたのが使 えない。Cisco Aironet の出力を 1mW から 5mW に上げたら使えるようになっ た。
ベーシックからのニューファミリーにサービスを変更。 インタフェース速度は変わらないし、 自分では主に 802.11b 経由で使っているので影響なし。 11g を使いたいが 15" PwerBook には対応しないらしい ;(。
ONU は変更しないので工事は局側のみ。 旅行中なので勝手に工事してくれと言ったら、立ち会いが必要だという。 予定がなかなか合わなくて、 早朝に帰国して午前中の遅い時間に工事することになった。 帰って10時につないでみようとするとつながらない。 PHS でダイアルアップして IIJmio で新しいアカウントを発行するとつながるようになった。 でも NTT からは、事前も事後もまったく連絡なし。 これで立ち会いが必要とはどういうこと?